青春18きっぷ「鳥取・京都・名古屋」旅行記(4日目)

あまり落ち着いて寝られなかったが、朝4:30頃に起きた。伏見稲荷へ行くのに祇園四条駅の始発(5:05)に乗りたかったからだ。伏見稲荷聖地巡礼ブログで、平日でも人が多く、写真を撮るなら早朝が狙い目というアドバイスがあった。それに、大津線中二病ラッピング電車を確実に見に行くためには、早めに伏見稲荷を出る必要があった。もう一点、前日は午後7時半頃に「自遊空間」に入ったため、4時半までに出れば「9時間パック」が適用されるためだ。ホント、夕食を外で食べてから入れば、もう少し落ち着いていられたのだが。

早朝にネットカフェを出発

始発まで少し時間があるので、朝食をとるためにマクドナルドに入った。まだ朝マックをやっていない時間なので*1ダブルチーズバーガーセットを注文。出来上がりに少し時間がかかり、慌てて食べることになったがポテトが多かった。ちなみに「いなり」のフリーチケットを使ったのは、この日である。祇園四条駅から伏見稲荷駅は乗り換えなしで10分ほどである。出発した頃は真っ暗だったが、到着してもまだ真っ暗である。駅には、やはり聖地巡礼しているらしい3人組の若者がいた。なぜ、それとわかったかというと、駅に設置してあった「伏見いなり」のパネルと一緒に写真を撮っていたからだ。3人で写真を撮ってあげて、私も撮ってもらった。(彼らとは千本鳥居を歩いているときに、もう一度会った)

朝マックがはじまっていない時間

祇園四条駅の始発に乗る

いなり、こんこん、恋いろは。」のフリーチケット

始発電車

伏見稲荷駅に到着

いくら人が少ない早朝が狙い目と言っても、こんなに暗くては写真が撮りづらいのだが、そこは明るくなった後の下見ということで、あちこち歩き回った。ただ、伏見稲荷大社のある稲荷山は、全行程4kmで、2時間かかるそうなので、それは諦めた。「いなり」にもしばしば登場する千本鳥居と呼ばれる鳥居の並びは壮観である。つい、設置するのにいくらくらいかかるんだろうと思ってしまうのだが、ちゃんと値段が記された看板があった。ちなみにアニメの1話は、犬(実際には神使の子狐)が溺れそうなところを主人公のいなりが助けてずぶ濡れになるのだが、とても犬が溺れたりしそうにない場所だったし、落ちてもずぶ濡れになるほど水はなかった。2時間ほどかけて歩き回っているうちに、だんだん明るくなってきた。締めくくりで、もう一度、写真を撮って伏見稲荷を後にした。

伏見稲荷大社

伏見稲荷大社・楼門

伏見稲荷大社・本殿

伏見稲荷大社・千本鳥居

いなり、こんこん、恋いろは。」で狐を助けた場所

少し明るくなった伏見稲荷大社・楼門

伏見稲荷大社・JR稲荷駅側の入口

伏見稲荷大社

いなり、こんこん、恋いろは。」の通学路っぽいところ

伏見稲荷大社・講務本庁

伏見稲荷大社・千本鳥居の入口

伏見稲荷大社・千本鳥居の中

伏見稲荷大社


伏見稲荷大社に貼ってあったポスター

伏見稲荷大社・山めぐりの案内板

いなり、こんこん、恋いろは。」で狐を助けた場所

伏見稲荷大社・千本鳥居を外側から

伏見稲荷大社・鳥居の値段

伏見稲荷大社・新池

伏見稲荷大社・千本鳥居

伏見稲荷大社・出店が準備をはじめてる

伏見稲荷大社・本殿を横から

御使いの子狐


さらに明るくなった伏見稲荷大社・楼門

伏見稲荷大社・JR稲荷駅側の入口

京阪線伏見稲荷駅(墨染さんが通う駅)

ここから京阪線浜大津に向かい、「中二病でも恋がしたい!」のラッピング電車を待つ。あらかじめ聞いておいた時刻をもとに、いったん終点の石山寺駅まで行き、ふたたび京阪石山まで戻ることにした。ただ、「いなり」のフリーチケットは、大津線では使えないので、ICカードで乗車したまま戻ってしまうと不正乗車になってしまう。浜大津の駅で、別のフリーチケット(1000円)があると聞き、それを買うことにした。乗車経路としてはお得ではないのだが、これで石山寺駅で改札を出なくてもよくなる。

京阪線浜大津駅

滋賀県警のラッピング電車

そこまでして待った電車のラッピングは、なかなかすごかった。外側だけでなく、内側も「中二病」のシーンでいっぱいである。浜大津から乗り込んだ時は、たいそう込んでいてろくな写真がとれないと思ったが、だんだんすいてきたので、遠慮なく写真を撮りまくってしまった(100枚以上、撮った)。ただ、気持ちが焦っていたのか少なからぬ写真がピンボケになってしまったのは残念だ。ちなみに、「ラッピング電車」の運行時刻を確認しようとしたとき、「どれですか?」と聞かれたのだが、「中二病」以外にも色々ラッピング電車が走っているようだ。見かけただけでも「滋賀県警」と「ラ・フォル・ジェルネ」のラッピング電車が走っていた。大津線はラッピングしやすいのだろうか。

中二病でも恋がしたい!」のラッピング電車が到着

中二病でも恋がしたい!」のラッピング電車









別のラッピング電車

せっかくだから、もう少し乗っていようかと思いつつも、この後の予定を考えて京阪石山で降り、JRに乗り換えた。このままでは1,200円もする「いなり」のフリーチケットを活用できていない*2。そこで「男山ケーブル」とやらに乗ってみようと思ったのだ。石山からいったん京都に戻り、東福寺で乗り換えて、八幡市駅まで行く。男山ケーブルは3分ほどの短い区間で、この日は15分ごとに運行していた*3。10時ちょうど発のケーブルカーに乗って男山山上まで行き、駅から出て階段を上って展望台から景色を眺め、階段を下りて、乗ってきたケーブルカーに乗って山を下りた(10時15分)。「乗ってみた」以外のことはほとんどしていないが、なんとなくチケットを有効活用できた気がしたので、これでいい。

京阪石山駅でラッピング電車を降りた

京阪石山駅

JR石山駅

京阪八幡市駅

男山ケーブルの入口

男山ケーブル

男山ケーブルの中

男山ケーブル、すれ違い

男山ケーブル、上の方

男山山上駅

展望台へ

展望台からの眺め

京阪線に乗る人を「おけいはん」というらしい

京都タワー

京都も最後

昼食を買ったところ

さて、ここから名古屋に移動である。名古屋はあまりアニメの舞台になることは少ないのだが、「うさぎドロップ」の聖地である。最後の宿泊を名古屋にしようと思っていた頃は「うさぎドロップ」関連の場所をまわろうとも考えていたのだが、今回は京都からの移動で時間が限られていたので、これは諦めた。その時間は、卒業してからほとんど訪れたことのなかった母校に行ってみようと思ったためだ。26年の間にすっかり様変わりしていた。大学時代の同級生が教授をやっていて、事前にアポは取っていなかったが会えた。おかげで色々な話が聞けた。

昼食

名古屋駅(乗り換え)

鶴舞駅

鶴舞駅の外

花見が始まっていた

鶴舞公園の茶屋

名古屋工業大学


メイちゃん

大学内にある古墳

生協のデジタルサイネージ

当時、私が入学した学科は、この大学で入試における偏差値が一番高かったのだが、今は最低なのだそうだ。入学定員が増えた(当時の三倍)、他の大学にも同じような学科が増えたといった、それなりの理由があるらしいが、なんだか残念だ。そして「自分で好きでプログラミングする奴なんて、めったにいない」らしい。まあ、当時も「好きでプログラミング」する奴なんてそんなにいなかったか。あと、トヨタは「完全週休二日制」が嫌われて、同期では誰も入社していないと思っていたが、入社した人はいたらしい。しかも、けっこう出世しているそうだ。へぇ。あと国立大学の先生は、とっくに公務員ではなくなっていて、大学が雇い主という立場になるらしい。毎年予算が削られた上に、アベノミクスでさらにバッサリ予算が削られそうという話だった。

ダイエーの駐車場のように見えるのは、耐震強化だそうで、建て替える予算がないので、補強で済ませているということだった。そして、補強では十分な耐震性が得られない建物は、時期が来たら建て替えることになるそうだ。入口には、メイちゃんというデジタルキャラがいろいろ案内してくれるそうだ。「ちょっと恥ずかしいよね」(旧友談)。突然の訪問にもかかわらず、時間をとってくれた彼のおかげで、ずいぶん楽しい時間を過ごすことができた。

ここに来たもう一つの目的が学生時代に下宿していたそばにあった店で「みたらし」を買うことだった。子どもの頃からみたらしが大好きで、親戚の人からは「みたらしあげとけば、喜んでくれたから楽だった」とか言われていた。自分でお金が自由になったら、たらふくみたらしが食べたいと思っていて、下宿時代には10本くらいまとめて食べるということをときどきやっていた。そして、上京してガッカリしたことのひとつに、みたらしが名古屋で食べていたものとは別物だったということがある。しかも高い。名古屋にいた頃は1本40円だったのに東京では当時でも80〜90円くらいしたと思う。東京のみたらしは“和菓子”の一種であり、妻に言わせれば「それは“醤油団子”ってことでしょ」だそうだ。

だが、今日はそのみたらしが食べられるはずだ。店は営業していた。かつてチェーン店だった、その店は今は独立してやっているそうだ。ふたたび10本まとめ買いしようと思っていたみたらしは7本しかなかったので、それを買占め、お好み焼きと大判焼きも買った。みたらしは1本60円、お好み焼きは220円、大判焼きは80円だった。その級友の部屋で食べた(別にプレッシャーをかけたつもりはないけど、別に要らないというので全部自分で食べた)。昔と同じ味でとても嬉しかった。

みたらし屋さん

みたらし7本、お好み焼き、大判焼き

ごちそうさま

3時間ほど滞在したが、そろそろ帰京しなければならない。というより記憶していた時間を間違えていたことに気付いた。もう少し遅くても間に合うのだが、それだと東京や品川をまわらなければならず効率が悪い。横浜から横浜線を通って帰宅する方がよいのだが、それに間に合う時間が結構迫っていた。名古屋で慌てて東海道本線に乗り換え、色々乗り継いで帰宅。かなり疲れて、その後数日は大イビキをかきながら爆睡していたらしい。でも、大変充実した一人旅だった。次は、どこ行こう:-)

名古屋市公会堂

鶴舞公園の出店

地下鉄の鶴舞駅

名鉄の電車

豊橋で買った晩御飯の弁当

横浜駅横浜線に乗り換え

終電車八王子駅に到着

中央線に乗り換え

全行程終了

この日の記録

マクドナルド(朝飯)=490円
ベーカリー=470円
飲み物(ペットボトル)=150円
青春18きっぷ(1日分換算)=2,300円
京阪+地下鉄フリーチケット=1,000円
飲み物(ペットボトル)=140円
みたらし×7、大判焼きお好み焼き=720円
コンビニ(飲み物)=294円
ヒレカツ弁当、ゆで卵=1,090円
牛丼(帰宅後の夜食)=380円
合計=7,034円

歩数計=21,462歩

*1:朝マックは5:00〜。

*2:200円区間に2回乗っただけである。

*3:人がいれば15分間隔で運行し、いない日は30分感覚になるらしい。