NHK出版が次に「フリーミアム」モデルで出す書籍は何?

『フリー』って閲覧期限が過ぎたら見られなくなるってことに今頃気づいた。

閑話休題

昨年11月にNHK出版から発売された『フリー』が好調だそうだ。「「無料全文公開」で10万部突破 出版界驚かす「フリー・キャンペーン」」(J-CAST)によれば、「発売から約3ヶ月で8刷14万部に達している」そうだ。フリーミアム=フリー(無料)+プレミアム(付加価値)について考察しているそうで、発売前に期間・数量限定でダウンロードしたことが話題となった。この記事には編集を担当したNHK出版の松島倫明氏の話が紹介されている。

「今回のキャンペーンですごく思ったのは、僕らには『本』というマネタイズする便利なものがあるということ。本というお金に換金できるアトム(物)があり、その本を買うという習慣がある。今後の新しい売り方としては、電子書籍を売るというやり方と、電子を無料で配ってアトムを売るというやり方の2つがあるのではないか」

へぇ。『フリー』の無料ダウンロードが一発もののアイデアでなく、普遍的に有効な手段だというのであれば、少なくとも NHK 出版はこれからもフリーミアムモデルを採用した書籍を出していくんだろうね。別に、これまでだって献本という形で限られた人たちに無料で読んでもらい、その人たちからの口コミで広めてもらうということはやっていたわけで、「今回はダウンロード数100です」くらいの話はあっても不思議はないけれど、その程度で松島氏が言う「新しい売り方」にはならないよねぇ。

そうそう、次の候補としては『フリー』を称賛している人がいいんじゃないのかな。これからは電子出版まっしぐらかと思ったら、なんだかそうでもないみたいだし。