青春18きっぷとムーンライトながらで東京→三角まで最長乗車

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「鉄オタではありません」と、最初にお断りしておきます。

青春18きっぷ1枚でどれだけ遠くまで行けるか」というのはありがちなテーマだと思うのですが、なかなか同類のトピックが見つけられません。「青春18きっぷ 最長乗車」で検索すると、東京始発で小倉まで行くという記事がいくつか見つかります。

「青春18きっぷ」1日でどこまで行けるか」(乗りものニュース
東京発!北は青森まで17時間超、果たして西は…」(AERA
青春18きっぷ1回分で東京駅から小倉駅まで行ってみた」(RocketNews24)

よく知られているとおり、青春18きっぷは有料の特急と組み合わせることはできませんが、“ムーンライト”系の快速列車は併用できます。だんだん本数が減ったり、なくなったりしていますが、西側に向かう「ムーンライトながら」と併用して熊本の八代まで行けるという記事がありました。

「青春18きっぷ」の旅、始発列車に乗ったらどこまで行ける?」(マイナビニュース)

これは2013年の記事なので、当時とは時刻表が違っているかもしれませんが、自分で調べたときには熊本で三角線に乗り換えて終点の三角まで行く方が距離が長くなるようでした。私が青春18切符を使い始めたのは5年くらい前ですし、これを思い立ったのがいつだったか忘れましたが、ようやく去年実行しようとしたところ、西日本豪雨山陽線が寸断されてしまい断念せざるを得ませんでした。そしてようやく、この冬に、あらためて思い立って実行したというわけです。

全行程はこんな感じです。

東京23:10→(ムーンライトながら)→5:45大垣5:53→6:27米原6:29→9:30相生9:32→10:38岡山10:49→12:18糸崎12:19→14:36岩国14:40→16:33新山口16:47→18:01下関18:05→18:18小倉18:30→20:31荒木20:33→21:53熊本22:34→23:25三角

東京→三角で1351.5km、(日付が変わってからの)小田原→三角であれば1267.6kmです。舞台めぐりというアプリを使って記録した途中経過はこちら。なお、乗り換えのときくらい、ちゃんと駅名看板を撮影しておけと思う人もいるでしょうが、座ることを優先していたので、あんまり撮れていません。

なお、今回の場合、私は前日にも青春18きっぷを使って埼玉をあちこちまわったので、厳密には「青春18きっぷ1枚」ではないのですが(普通は東京→大磯間の切符を買うらしい)、そこはまあヨシとしてください。たぶん、これが最長だと思うのですが、他の人の事例が見つけられないのが一抹の不安……。ちなみに、これができるのは休日ダイヤ限定です。

なお、乗り換え時間に10分以上余裕があるのは岡山(11分)、新山口(14分)、小倉(12分)、熊本(41分)くらいです。そして、これが目的地までの“終電”なので、乗り遅れたら、そこで試合終了です。車内にトイレがある列車もありますが、どこでトイレに行ったり、弁当を買ったりするかは事前に計画しておく方がよいです。もっとも“安く熊本に行く”だけならLCCを使う方がずっとマシです。

ちなみに、この日は天気がよくなかったのと、前日歩き回ったので疲れていたこともあり、窓の外の景色を眺めてという気分でもありませんでした。もともと田舎出身なので“田園風景”に、いちいち郷愁を感じたりしないということはあります。

三角駅の近くで泊まれるところはビジネスホテルが1件あるだけのようです。本当は当日現地に近づいてから予約したかったのですが、万一満室になってしまって、野宿することになるとツラいので、あらかじめ予約しておきました。

ちなみに三角駅から徒歩約30分、バスなら5~6分くらいのところに世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」のひとつである三角西港があります。私はちょっと見に行っただけで、さっさと熊本に戻ってしまいましたけれどね。