青春18きっぷ「富山・金沢」旅行記(1日目)

出発

3月8日午前零時を過ぎたので最寄り駅に入る。ここで日付のスタンプを押してもらう。この駅には「ムーンライト信州」はとまらないので八王子駅まで移動。しかし、八王子駅の行先案内が「ムーンライト信州」の時刻(0:40発)を表示していない!! より遅い出発時間(0:42発)を表示しているのに。運航日が3月7日といっても、3月8日のはず。間違えていないよな、と心配になって改札の人に尋ねたら15分ほど遅れているらしい。着くのが早すぎて何もすることがないと思っていたのに、さらに遅れているとは。その通り、やや遅めに到着したムーンライトに乗る。

青春18きっぷムーンライト信州・指定券

遅れて到着する予定のムーンライト信州

そして到着

ムーンライト信州

ムーンライトは終点の白馬に到着するまで、寝台列車ではなく途中で10駅以上にちょくちょくとまる。車内灯はつきっぱなしなのでずっと明るい。だから明るくて寝られない……という性分ではないのだが、このところ夜更かしが続いていたので、結局終点まで寝られなかった。ちょっと驚いたのが通路にブルーシートを敷いて寝ていた人がいたこと。車内改札に来た車掌に何か言われていったん席に戻ったけれど、その後ふたたびブルーシートを敷いて寝てしまい、車掌も素通りするようになっていた。これは達人の技なんだろうか。Kindle で時間つぶしたりしながら、白馬に到着。ホームは雪かきした後がうかがえる。

白馬駅到着

ムーンライトの前面には雪が

田舎のバスを思わせるスカスカな時刻表

白馬到着

次の電車(白馬駅の始発)は6:56なのでしばらく時間がある。事前に調べたときには食べるところはなさそうだったけど、そば屋が営業していた。ムーンライトが運行されるときだけ営業しているのかもしれない。私は何もないつもりでおにぎり等を買っていたので、それを食べた。ちなみに駅の壁には「第一回雪合戦選手権大会」なるポスター。この週末に決勝トーナメントが行われたようで、公式サイトで動画が公開されている(5時間以上ある)。

まだ暗い白馬駅

営業中のそば屋

「第一回雪合戦選手権大会」のポスター

南小谷

次は南小谷へ。白馬に到着したころはまだ暗かったが、出発する頃にはすっかり明るくなっていた。ここは20分弱の区間だが、電車は信濃大町から出発しているので、信濃大町か神城でも乗り換えられるはず。出発駅の方が座れる確率が高いかと思ったけれど、区間が短いので気にしなかった(問題なく座れた)。

白馬から南小谷

南小谷の到着は7:15で、出発は7:51。電車は早くから到着していたが、少し時間があるので周りで写真を撮っていたりした。これがいけなかった。小さな電車が2両編成で、しかも座席が少ない。糸魚川まで1時間近くかかる区間なのに、乗り込んだ時には座席が埋まっていて座れなかった。それでも1両で走るタイプのようで、ムーンライトに合わせて2両編成になっていたのかもしれない。

当たり前のような雪景色

「みなみおたに」じゃなく「みなみおたり」だった

バスのような電車

DSC06653.JPG - ホーム専用の除雪車

糸魚川

まあ、それでも窓の外を眺めたり、スマホで音楽を聴いたりしながら、糸魚川到着。糸魚川での乗り換え時間は時刻表通りでも6分しかなく、急いで……トイレに行きつつ……北陸本線の富山行に乗り換え。途中、魚津と東滑川の間から見える「魚津ミラージュランド」の観覧車は、アニメ「Another」の12話に出てきたらしい。ピンボケしてて恐縮だが、アニメと見比べてみると、そんなにソックリでもない。

糸魚川到着

北陸本線で富山へ

「Another」に出てきた観覧車

富山

10時過ぎに富山に到着。いったん駅を出て、立ち食いそば屋で早めの昼ご飯を食べる。白馬で食べた朝飯が早かったということはあるが、金沢行きの普通列車が出発するまで1時間以上あり時間の余裕があったからだ。実は、出発時からおにぎりを5個食べていて、それほどおなかがすいていたわけでもなかったが、せっかく富山に来たので「ますの寿司」「ぶりの寿司」を一切れずつオマケ。無事富山に到着したので、ここで宿泊するホテルを検索。事前に予約していなかったが、当日限定の安いプランのあるホテルを予約。富山駅は、来年開業する北陸新幹線の宣伝だらけだった。ごめんね、普通列車なんかで来て。

雪の富山駅

立ち食いそば屋(椅子はある)

かき揚げそば、ますの寿司、ぶりの寿司

北陸新幹線をアピールするマスコット、きときと君

もちろん特急なら、とっとと金沢に行ける

金沢

金沢行の電車は11:10発、12:20着。ここで特急を使えば、早ければ11時前に着くのだけれど(そうしようかとも思ったのだが)、「18きっぷ」を使っているのだから普通で往復してみる。別に、普通電車に乗ってのんびりしようと思ったわけじゃない。たぶん特急の方がゆったりのんびりできると思う。観光案内所で兼六園への行き方を尋ねて、2つのバス路線があり、どちらでも同じと聞いたので、出発時間の近かった「まちバス」という方に乗った。やたら込んでいたが、ほとんどの人は途中の停留所で降りてしまった。「兼六園シャトル」の方がよかったのではないか。なんだか時間もかかったし、降車する場所も違った。

乗ってきた電車

金沢駅到着

金沢駅前のバス乗り場

兼六園

教科書で見たのか、テレビで紹介されていたのか、どんなきっかけがあったか覚えはないのだが、兼六園は一度は行ってみたいと思っていた場所である。とはいえ、わざわざそのためだけにここまで行くかとは思っていたので、今回はいい機会だった。ときどき雪だけでなく、雨も降ってきたり、晴れたりして、目まぐるしく天気が変わる中だったけれど、それはそれで趣もあり、少し感慨深かった。

兼六園の真弓坂口

日本最古の噴水

超有名な霞ヶ池

左側は唐崎松

反対側から見た霞ヶ池と唐崎松

栄螺山のてっぺんにあるカラカサ

雪の帽子

ときどき雨が降ってきて雪道というよりシャーベット道

あんころ餅(400円)

茶店通り

金沢城

そのあと、隣の金沢城に行った。桂坂口から行けば、すぐに金沢城に移動できたのだが、それを知らずにずいぶん遠回りをしてしまった。

道路側から見た金沢城

石川門

鶴の丸休憩所前

橋爪門復元工事の見学台は雪のため閉鎖

雪の金沢城

本丸園地の歩道

鶴丸倉庫

石川門石垣(左側は「打ち込みハギ」、右側は「切り込みハギ」)

バス停から見た石川門口

金沢駅

もっとゆっくりしていてもよかったが、一通り見て回ったので、バスで金沢駅に戻った。金沢駅北陸新幹線開業を大々的に宣伝していた。しかし、よく見ると金沢駅はずいぶん凝った形状をしている。ガラス張りの建造物は「もてなしドーム」といい、「世界で最も美しい駅」の一つに選定されたこともあるらしい。そうと知っていれば、前方にまわって写真を撮ったのに:-)

もてなしドーム

やはり北陸新幹線の宣伝

観光案内所で「花咲くいろは」の聖地巡礼代わり

こんなものもありました

ふたたび富山へ

ホテルへ

午後6時に富山に到着。すっかり暗くなっていた。ホテルは少し離れた場所にあり、セントラムという路面電車を使うよう案内されていたのだが、乗り場がよくわからずそのまま歩いて向かった。ときどき雪が降っていたこともあり、道路から雪を解かすための水が噴き出していた。しかし、横断歩道では赤信号のときにやってほしいものだ。

寄り道しながら30分ほど歩いて到着、チェックイン。しばらく休んだ後に、晩飯を食べようと出かけたが、めぼしいところが見当たらず、コンビニでサンドイッチを買って帰った(ここでかつ丼でも食べようかと思ったが、一人にしか通じないネタなのでやめた)。ホテルには温泉大浴場があるというので、そこで汗を流し、無料でサービスされるラーメンを食した。ちょっと食べすぎだな。

すっかり暗くなった富山駅

道路から雪を解かすための水が噴き出している

閉店後のグランドプラザ

乗る予定だった路面電車

夜の富山城

夜のラーメンはホテルのサービス

寝不足の上、よく歩いて疲れていたせいか、部屋に戻ったら、電気をつけたまま寝てしまった。ただ、3時頃に目が覚めて、そのまま眠れなくなってしまったりもした。
2日目に続く)