青春18きっぷ「富山・金沢」旅行記

色々ツイートしていたけど、書き足りない感じがあるので、まとめの意味で。(旅行本編は「1日目」以降)

きっかけ

青春18きっぷ」は30年以上前からある制度で、かねて使ってみたいと思っていた。というか、この切符が現在の名称になったのは私が18歳のときだったのか:-O JR全線に一日乗り放題の切符が5枚綴りで11,500円(現在の値段)。5枚“綴り”と言っても1枚の切符に5回ハンコを押してもらうだけだけど。

2月半ば、大阪に(仕事で)出かけたときの帰り、久しく帰っていない田舎に立ち寄るか、と思っていたのだが、この日はバレンタインデーだった。つまり大雪。立ち寄るだけですまなくなりそうだったので、やむなく断念。帰省したら挨拶しようかと準備していたものもそのまま。改めて帰省するとなると新幹線の往復代だけで2万以上かかる。で、ふと思いついたのが「青春18きっぷ」。1枚あたり2300円だが、1枚あれば普通電車でも日帰りできるのではないか。調べたらちょうど3月から発売が開始される(乗車期間は3月1日〜4月10日)。始発・終電なら日帰りも余裕でできそうだ。残りの分はどこかへ行くのに使えるだろうし、と思って、早速買ってみた。

しかし、「18きっぷ」で帰省する必要はなくなった。親戚の人が亡くなり、3月を待たずに田舎に帰らねばならなくなったからだ。もともと4枚を自由に使うつもりだったのが、丸々5枚余ったというだけだ。払い戻してもらう気にはならなかった。

夜行快速

一日乗り放題なので始発に乗って終電で帰るのが一番遠くに行ける気がするけれど、よく知られている通り夜行快速(ムーンライトなんとか)を使うともっと効率よく遠くに行ける。出発は23時台だが、日付が変わったところから「18きっぷ」を使えば、ほぼ24時間使えるためだ。ほんとに24時間電車に乗ってたら「遠くに行く」以外には何もできなくなるけれど。

ただ、今は運行期間が決まっている臨時列車しかないらしく、指定席はすぐに予約が埋まってしまうらしい。大垣行の「ムーンライトながら」の予約(1カ月前から受付開始)を試してみたけど、受付開始時間(朝10時)を少し過ぎただけで、もう売り切れていた。ただし、「えきねっと」で事前予約すれば簡単に取れそうな気がする。というか取れた(平日で通路側を選択したせいかもしれないが)。

一回の夜行快速だけで5枚分使い切るのもどうかと思ったので(※)、ヤフオクを調べてみたら「ムーンライト信州 3/7分」のチケットが出品されていた。即、落札。本来の値段より少し高めだったが仕方がない。「ムーンライト信州」は新宿→白馬(長野)の夜行快速である。最寄り駅には止まらないが、近くの停車駅を出るのが日付が変わった後になるというのも都合がよい。というわけで、そちら方面に行く計画を立てた。
※ちなみに家族に一緒に使うか聞いてみたが、「そんなに長い時間電車に乗っていたくない」とすげなく断られた。

準備

どれくらいの時間をかけてどこまで行けるかは、「Yahoo!路線情報」や「えきねっと」の「乗換・運賃案内」で簡単に調べられる。新幹線や有料特急などのチェックを外し、始発・終電などをチェックすればよい(「えきねっと」は始発や終電のオプションはない)。路線の時刻表を調べるのは「えきから時刻表」が大いに役立った。

色々調べて白馬から始発を乗り継いで朝10時頃に到着し、帰りも午後3時頃に出発できる富山を目的地(宿泊地)とすることにした。糸魚川から北に向かえば新潟にも行けるが、それは「ムーンライトえちご」のチケットを入手したときに考えることにする。また、富山からさらに遠くにも行けるが(実際、金沢まで行った)、そこに宿泊してしまうと帰りの時間がずっと早まってしまう。たとえば、今回の路線で金沢から帰るためには午後1時42分発に乗らなければならない。夜、少しでも近くに戻っておく方が時間を節約できる。

目的地を決めたので、時刻表を詳しく調べてまとめた。「18きっぷ」を紹介しているページで注意されていることだが、電車が遅れたときのフォローがない。いわゆる“ベストエフォート”である。往路は到着が遅れる程度で済むが、復路に最終電車を選ぶと、乗り継ぎに失敗したら帰れなくなる。また、途中駅の時刻も書いておいた。あまり意味はないかと思ったが、これは途中駅での時間と照らし合わせてどれくらい遅れているかを判断できて、意外に安心感を得られた。

ちなみに、時刻については丁寧に調べたけれど、行先の観光情報はほとんど調べなかった。とりあえず「遠くに行ってみた」をやってみたかったのだ。結論から言うと、これは意外に困らなかった。