Microsoft On デビュー

札幌で Microsoft On 出張ワークショップを行いました。エバンジェリストとしての講師の仕事は初めてです。ただ、テーマが「スマートクライアント」と「Web アプリケーション」という以前から関わってきたものなので、私にとっては説明しやすいものでした。アンケートを見る限り、参加者の方々にも、おおむねご理解いただけたようで何よりです。

ちょっと乱暴に簡略化すると、従来型のクライアント/サーバー、Web アプリケーション、スマートクライアントでは、アプリケーションは次のようなスタイルになります。

ビジネスロジック ユーザーインターフェイス
クライアント/サーバー クライアント クライアント
Web アプリケーション サーバー サーバー
スマートクライアント サーバー クライアント

配布・管理が容易だという点で、Web アプリケーションが好まれるようになってきたということはありますが、操作性という点では、Windows アプリケーションの方が断然有利です。Windows アプリケーションの問題(だった)点は配布ですが、これらをできるだけ解決しようというのがスマートクライアントであり、.NET Framework の配布を容易にする機能です(ノータッチデプロイメントや ClickOnce など)。

また、スマートクライアントの場合、ビジネスロジックの実装には通常 Web サービスを使います。こうしておくと、Web アプリケーションを作る場合にも、この Web サービスを再利用できるのですね。あるいは Office システム(Excel 2003 など)や Pocket PC/Windows Mobile 携帯でも、再利用できるのです。

なお、ときどき聞かれることに「結局、マイクロソフトとしては、どちらを薦めるのですか?」という質問があります。これは「どちら」という答えはありません。ときどき使うものでしかないなら Web アプリケーションの方が保守が楽かもしれませんし、大量の情報を扱うアプリケーションならスマートクライアントの方がよいかもしれません。さまざまなニーズに応えるために、マイクロソフトは色々な「選択肢」を提供しているのです。そして、どの選択肢も .NET Framework という一貫性のある基盤の上で、同じ手法で開発ができるのです。

さて、実は、札幌は先月プライベートで旅行したばかりの場所です。街中はにぎやかですし、少し足を延ばせば色々見るところがある点で、いいところですね。夕食で入ったお寿司屋さんにいた方に聞いたのですが、都市のイメージ調査でもトップになったそうです。調べたら「最も「魅力的な市」、第1位は札幌市!」という記事が見つかりました。機会があればまた・・・と思うのですが、どうせならプライベートな時間が欲しいですね :-)

※本エントリは、MSDNブログのアカウント削除にともない転載しました(2010/12/26)。