グルーポン系 twitter アカウントのフォロワー数

前回のエントリから早三か月。書くモチベーションは、書く場所に関係ないんだなあ、と思う今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

閑話休題

ここ数か月、グルーポンと呼ばれるサービスが話題になっている。1日とか数日という短時間という期間限定で、大幅な割引特典が得られるクーポンなどをインターネット販売する手法のことを「フラッシュマーケティング」というそうだが、ニュース映像でたくさんのフラッシュが焚かれているかのように、続々と新たな業者が登場している。まとめサイトすら数が増え、まとめサイトまとめサイトなんてのも見かけるくらいである。

さて、本家の Groupon.com は13.5億ドルという評価を受け絶好調のようだけれど、日本は数多くのサービスが乱立しており、Groupon のようにデファクトとして生き残れるサービスがあるのか、あるいは多数のまま継続されていくのかわからない状況である。この動きが面白く、各社の twitter フォロワーなどをツイートしたりしていたのだが、思った以上に数が多く、140文字のツイートでは厳しくなってきた。そこで、エントリに起こしてみようと思い立ったわけである。

サービスごとに、公式アカウントだけでなくマスコットとかプロモーション用のアカウントがあったり、地域ごとにアカウントを違ったり、まとめられたりしているので、単純に数を比較してどうこうというものではないが、ずっと見ていくと各サービスごとの勢いなどがわかるのではないかと思う。なお、数が多いので、フォロワー数1000で“足切り”した。とくに食べログはサービスを提供していない地域を含め、すべての都道府県ごとのアカウントを登録しているのだが、今のところ1桁か2桁のフォロワーしかいない。

ざっと並べてみると次のようになる。

*順位 *先週 *名称 *twitter ID *9/18 *増減
1 1 TOKUPO(トクポ) tokupo_jp 20,070 2,084
2 2 ミナワリ 東京 minawari_tokyo 19,625 2,560
3 3 Piku pikujp 17,900 1,736
4 4 Qpod Qpod_jp 17,840 2,066
5 n/a Pikuマスコット _Pikuchan_ 12,972 n/a
6 5 GOTi_tokyo GOTi_tokyo 12,919 583
7 7 ポンパレ pomparade 12,521 1,585
8 6 Qpon qpon 11,425 315
9 8 KAUPON 東京 kaupon_tokyo 7,735 780
10 n/a GOTi gotijp 6,772 n/a
11 9 grpi tokyo grpi_tokyo 5,992 358
12 n/a イマナラ imanara_coupon 5,546 n/a
13 11 シェアリー[Shareee] 東京 Shareee_tokyo 4,339 495
14 13 TiX tixjp 4,303 976
15 12 LUXA(ルクサ)東京 luxa_tokyo 4,228 670
16 n/a GOTiコンシェルジェ miyashitachan 4,205 n/a
17 10 ニコポン nicopon_jp 4,142 61
18 22 GroupMall GroupMall 3,947 1,920
19 n/a 半額東京 hangaku_tokyo 3,548 n/a
20 14 PREPON preponjp 3,250 136
21 n/a アスマル1dayプライス! as1day 3,171 n/a
22 15 ドリパス dre_pass 3,124 31
23 16 焼きニクーポン 29_pon 3,118 111
24 18 もしフェス moshimochan 3,035 375
25 17 イイ値ッ!グルメ iineg 2,990 36
26 n/a シーナ sina_snjn 2,909 n/a
27 20 Pita Ticket 東京 tokyo_pita 2,731 126
28 19 Gravy(グラビー) Gravy_SALE 2,649 43
29 n/a 小戸堀ポチタ(ココホレポチタ) _pochita_ 2,517 n/a
30 n/a ジー jina_snjn 2,336 n/a
31 n/a 食べログチケット東京 tabe_ttokyo 2,335 n/a
32 21 Pita Ticket 大阪 osaka_pita 2,264 82
33 28 [トクピン!]特選良品 tokupin 2,257 447
34 n/a PREMINOW(プレミなう) preminow 2,256 n/a
35 25 [トクテン]特選良店 Tokuten_Tokyo 2,254 405
36 n/a LUXA(ルクサ)横浜 luxa_yokohama 2,132 n/a
37 27 Ohhh! ohhh_jp 2,045 227
38 23 ナゴぽん nagoponkousiki 2,024 63
39 29 みんクー mincou_jp 1,993 248
40 n/a TOKUPO(トクポ)グルメ tokupo_gourmet 1,965 n/a
41 26 CooPa(クーパ) coopa_ 1,956 115
42 32 トクー!ポン tocoopon 1,941 307
43 n/a Ruby Ruby_qp 1,895 n/a
44 24 クーペディア Qoopedia 1,851 -15
45 n/a ポチタ!@東京 pochita_tokyo 1,822 n/a
46 30 グミチケ gumitike 1,816 113
47 34 クーポンバル QponBar 1,800 232
48 31 LUXA(ルクサ) luxa_jp 1,682 34
49 35 シェアコト【9/1サイトOPEN!!】 SHAREcoto 1,649 87
50 n/a Qpod/東京 Qpod_tokyo 1,640 n/a
51 39 warican wari_can 1,615 474
52 43 iiPON iipon_premium 1,511 462
53 36 KAUPON 大阪 kauponosaka 1,453 107
54 37 ひがわり(higawari)東京 higawari_tokyo 1,339 137
55 n/a ヲタぽん wotapon 1,313 n/a
56 38 バウ左衛門 bowzaemon 1,277 101
57 44 MAGICAL COUPON MAGICALCOUPON 1,218 365
58 41 ギリー girimajp 1,167 71
59 n/a グルリザ gururiza_sby 1,145 n/a
60 n/a 激割.com gekiwari 1,105 n/a
61 40 みんわり minwari 1,099 -3
62 42 tomobay(トモベイ) tomobaytokyo 1,093 3
63 n/a CooPa_LOVE coopa_love 1,093 n/a
64 n/a たまチケ tamatike 1,058 n/a
65 n/a J-PON 東京 J_pon_Tokyo 1,012 n/a

※大変そうだったので公式サイトへのリンクは省略しています。twitter アカウントからたどってください。

先週調べていなかった分も多いので、先週の順位や増分は参考値である。とはいえ、なかなか順位は変わらないようで、「ミナワリ」がもう少しで「トクポ」を追い抜くか、Groupon に買収された「Qpod」が日本初のグルーポンPiku」を追い抜くかどうかというのが注目できる程度である。新興で急激に追い上げているものは今のところ見当たらない。このように乱立してくると、集客も大変なようだ。実際、客寄せとして、piku は「シルク・ドゥ・ソレイユZED」の公演をネタにしているし(普通のチケットが1万円くらいするもので2000人分で貸し切り予約済)、今日は pomparade が1000円分の amazon ギフト券を送料だけで販売していた(東京だけで8000枚)。かなり先行投資しているようすがうかがえる。

実際、GaiaX ソーシャルメディアラボというところの記事(「国内グルーポン系サイト46社乱立!売上MAX1,600万円、市場規模は既に7.5億円以上!」)によれば、この時点で月商1000万円を超えているのが2社、月商100万円を超えているのが8社、残りは月商100万以下となっている。市場の成長に期待もあるのだろうか、このままではトップ数社に残らなければ厳しい運営になりそうである。

当然ながら早々と脱落するところも出てきている。「クー割.jp」「MAGICAL COUPON」「7PON」「group割」「PMNEUTRAL」あたりは、今月になってから更新されていない。「百式クーポン」は、いったん“準備中”表記にしているようだが、準備が終わることはあるのだろうか。「みんわり」はサイトが消滅してしまったようだ。「クーペディア」は、社長が逮捕されるという特殊事情のようだけれど、復活できるのだろうか。

個人的に一番生き残れそうに見えるのは「ドリパス」である。これは映画専門のサイトで、割引クーポンというより、「復刊ドットコム」のように昔の映画を映画館で見たい人を集めるためのサービスである。人数がまとまれば権利者にお金を払って上映し、そうでなければ上映が見送られて支払いもないのだろう。通常の映画館の深夜に実施するので、それほど大きな出費も必要ないはずだ。逆に、それほど大きな収入にもならないだろうが、映画館側のサービスと思えば、それなりの需要でやっていけると思えるのである。

また、機会をあらためて推移を見てみようと思う。