(アニメ#25)「とらドラ!」


本日が発売日(昨日入手)の作品を無理やり昨日の分に押し込めて、これをトリに持ってきたわけですが、それくらい好きな作品です。ヤンキーと勘違いされやすい男子高校生、高須竜児と、凶暴な性格の女子高生、逢坂大河を中心に展開する学園ラブコメです。そして、あの花長井龍雪監督の作品であり、かつシリーズ構成が岡田麿里さんです。橋本由香利さんの音楽も素敵です。原作は未読ですが、アニメの雰囲気がとても気に入っているので、手を出せずにいます。

ストーリーもさることながら、とにかくアニメとしてすぐれた作品だと感じます。凝った映像というわけではなく、言葉を使わず、登場人物の心情を描写する、そういう場面がしばしばあります。ほんの1秒にも満たない映像が、その後の重要な鍵になっていたり、うまく心理を描写しているという場面もあります。

そしてストーリーが本当にいい。序盤は、ただのラブコメかと思っていたのに、中盤から終盤は引き込まれていきました。クリスマスのエピソード(19話)をはじめ、ちょっとしたタイミングが人生を決めていく、そういう展開が、決して強引な形ではなく続いていきます。とくに転校してきた美少女、川嶋亜美がいいポジションを演じています。

…と、これを書いていて、何話か見返してしまいました(今期のアニメも消化できていないのに…)。ちなみに、原作者が同じ「ゴールデンタイム」は、なかなか微妙な展開を見せているのですが、これが長井龍雪監督だったら、どう料理していただろうか、と気になったりしています。