(アニメ#24a)「のんのんびより」


これは予定になかったのですが、夕べの最終回の勢いでつい買ってしまいました。1巻の発売日は明日(12/25)なのですが、番組が終わった勢いで amazon で注文したものの(午前3時頃)、ちゃんと“前日到着”になるのか不安になって、2時間後にキャンセルし、在庫アリになっていたヨドバシ.comで注文。しかし、朝(9時半頃)受け取りに行ってみたら、まだ準備ができていないというので、それもキャンセルして店頭在庫を受け取ったとという次第(やれやれ)。だから今日の分は2つあります(どちらも正式な発売日は明日)。

いいアニメでした。

もともと、お店があったり、家が立ち並んでいれば、そこは“街”だろうと思っていたくらいの田舎出身なので、田舎を扱う作品はどうしても厳しめに見てしまいます。ぶっちゃければ「田舎っていいですね」と言われるのが大嫌いというか、「だったら住んでみろ」と思うわけです。“コンビニ”などという便利なもののない世界、というか、そもそも近くに店がない、というか医者もいない(隣町にはいる)、そういう不便な環境というものを、わずかな時間だけ自然に触れたからって羨ましがるなと。典型的なのが、最近テレビでも放送された「おもひでぽろぽろ」という作品で、そのこと自体がテーマにもなっているのですが、そんなにあまいわけねーよ、という感覚を持ってしまうのです。

のんのんびより」も、1話はそういう印象を持っていました。でも、“田舎っていいでしょ”というだけの作品ではありませんでした。小学1年生のれんちょん(宮内れんげ)が自分の住んでいるところは“田舎”なのかと疑うというストーリーですが、この気持ちに覚えがあるのです。もちろん大都会じゃないのはわかっているし、自分の家の周りには何もなく田舎なのもわかっているけれど、“街中”に行けば店はあるし、家も立ち並んでいるわけです。そもそも都会がどれくらい便利なのか知らないのですから、「別に不便じゃないよ」というセリフは、決して嘘ではないんです。

ほたるん(一条蛍)とコマちゃん(越谷小鞠)の関係は、ちょっと狙いすぎな印象も受けるのですが(無理を感じるというか)、れんちょんが中心となる回は見入ってしまいました。とくに4話。突然、友達ができるという田舎者には“衝撃の出来事”が起きます。クライマックスからエンディングのネタバレは避けますが、れんちょんの声を担当した小岩井ことりさんが「あそこはチャレンジだった」と書いていました。それがよくわかるほど、にいいシーンでした*1。いや、ほんと「クライムエッジ」で終わらなくてよかったですね(←ボカッ)

ところで、私が通っていた小学校にも分校があり、行ったこともありますが、当時は木造の校舎で、ほんとうにこんな感じでした。ただ教職員が一人とか、「基本自習」なんてことはありませんでした*2。さきほどホームページを見たら、昨年度で生徒数4人、2学級、教職員は5人だそうです。

ちなみに、作品の質からしてもう少し早く予約しておいてもよかったところですが、「イベント券」が付いているので、なんとなく敬遠していました(イベント行きませんから)。随分後になって監督が「ココロコネクト」の川面真也監督だったと知りました。「ココロコネクト」もいい作品なのですが、ちょっとした事件でケチがついてしまった残念な作品だけに、今回はセル的に成功してほしいと思っています。

*1:だから、とりあえず2巻までは買うつもりです。

*2:そんな学校あるんでしょうか?