2019年のドメイン取引ランキング

例によって DNJournalドメイン取引2019年のドメイン取引ランキングについてまとめておきます。

なんといっても、ダントツだったのがvoice.comの3000万ドルです。去年のトップ100取引総額が2753万ドルだったのに、たったひとつで超えてしまいました。表に出てこない取引(あるいはドメイン名単独でない取引)では、もっと高額のものもありましたが、DNJournalのオールタイム取引ランキングでも2位(sex.com/1300万ドル)の倍以上の差がつきました。

もっとも voice.com 以外は、昨年並みかやや低調といったところです。.comは圧倒的な人気で(87個)、レガシーなTLDである.netは2個、.orgは1個のみでした。ccTLD(2文字)では.de(3個)あるくらいで、.ca、.io、.es、.com.auが各1個、新TLDが.app、.game、.clubも各1個というところです。トップ100にIDN(国際化文字列)はありませんでしたが、「リゾートバイト.com」というドメインが$20000で取引されているのは確認しました。紛争に持ち込むコストを嫌がったということでしょうね。

前年のような1文字ドメインの取引はありませんでしたが、ショートレター、とくに2英字.comは4つも取引されているのに加え、2字.comも6個取引されています。もっとも、これには$76000で取引が成立した直後に、$87000で売られた8T.comが含まれます。「そこまでしてほしかったドメイン」なのかどうかは使われていないようなのでわかりませんが。

voice.comのおかげで100位までの総額は5361万ドルとなり、過去最高を記録しました。が、voice.comがなかったら2367万ドルとなり、昨年より減少したことになります。あくまで公開取引であり、これまで同様、非公開では大物取引もあるでしょうが、ドメイン取引をビジネスと考えると市場規模は縮小している印象です。

トップ100の取引総額の推移は、以下の通りです。

取引総額(※)
2019 5361万ドル
2018 2753万ドル
2017 2623万ドル
2016 2583万ドル
2015 3867万ドル
2014 4244万ドル
2013 2714万ドル
2012 1825万ドル
2011 2231万ドル
2010 4439万ドル
2009 3462万ドル
2008 4395万ドル
2007 4324万ドル
2006 2970万ドル
2005 1643万ドル
2004 991万ドル

DNJournal による取引額トップ100の総額。

2018年のドメイン取引ランキング
2017年のドメイン取引ランキング
2016年のドメイン取引ランキング
2015年のドメイン取引ランキング
2014年のドメイン取引ランキング
2013年のドメイン取引ランキング
2012年のドメイン取引ランキング
2011年のドメイン取引ランキング
2010年のドメイン取引ランキング
2009年のドメイン売買ランキング
2008年のドメイン売買ランキング
2007年のドメイン売買ランキング
2006年のドメイン売買ランキング
2005年のドメイン売買ランキング

青春18きっぷとムーンライトながらで東京→三角まで最長乗車

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「鉄オタではありません」と、最初にお断りしておきます。

青春18きっぷ1枚でどれだけ遠くまで行けるか」というのはありがちなテーマだと思うのですが、なかなか同類のトピックが見つけられません。「青春18きっぷ 最長乗車」で検索すると、東京始発で小倉まで行くという記事がいくつか見つかります。

「青春18きっぷ」1日でどこまで行けるか」(乗りものニュース
東京発!北は青森まで17時間超、果たして西は…」(AERA
青春18きっぷ1回分で東京駅から小倉駅まで行ってみた」(RocketNews24)

よく知られているとおり、青春18きっぷは有料の特急と組み合わせることはできませんが、“ムーンライト”系の快速列車は併用できます。だんだん本数が減ったり、なくなったりしていますが、西側に向かう「ムーンライトながら」と併用して熊本の八代まで行けるという記事がありました。

「青春18きっぷ」の旅、始発列車に乗ったらどこまで行ける?」(マイナビニュース)

これは2013年の記事なので、当時とは時刻表が違っているかもしれませんが、自分で調べたときには熊本で三角線に乗り換えて終点の三角まで行く方が距離が長くなるようでした。私が青春18切符を使い始めたのは5年くらい前ですし、これを思い立ったのがいつだったか忘れましたが、ようやく去年実行しようとしたところ、西日本豪雨山陽線が寸断されてしまい断念せざるを得ませんでした。そしてようやく、この冬に、あらためて思い立って実行したというわけです。

全行程はこんな感じです。

東京23:10→(ムーンライトながら)→5:45大垣5:53→6:27米原6:29→9:30相生9:32→10:38岡山10:49→12:18糸崎12:19→14:36岩国14:40→16:33新山口16:47→18:01下関18:05→18:18小倉18:30→20:31荒木20:33→21:53熊本22:34→23:25三角

東京→三角で1351.5km、(日付が変わってからの)小田原→三角であれば1267.6kmです。舞台めぐりというアプリを使って記録した途中経過はこちら。なお、乗り換えのときくらい、ちゃんと駅名看板を撮影しておけと思う人もいるでしょうが、座ることを優先していたので、あんまり撮れていません。

なお、今回の場合、私は前日にも青春18きっぷを使って埼玉をあちこちまわったので、厳密には「青春18きっぷ1枚」ではないのですが(普通は東京→大磯間の切符を買うらしい)、そこはまあヨシとしてください。たぶん、これが最長だと思うのですが、他の人の事例が見つけられないのが一抹の不安……。ちなみに、これができるのは休日ダイヤ限定です。

なお、乗り換え時間に10分以上余裕があるのは岡山(11分)、新山口(14分)、小倉(12分)、熊本(41分)くらいです。そして、これが目的地までの“終電”なので、乗り遅れたら、そこで試合終了です。車内にトイレがある列車もありますが、どこでトイレに行ったり、弁当を買ったりするかは事前に計画しておく方がよいです。もっとも“安く熊本に行く”だけならLCCを使う方がずっとマシです。

ちなみに、この日は天気がよくなかったのと、前日歩き回ったので疲れていたこともあり、窓の外の景色を眺めてという気分でもありませんでした。もともと田舎出身なので“田園風景”に、いちいち郷愁を感じたりしないということはあります。

三角駅の近くで泊まれるところはビジネスホテルが1件あるだけのようです。本当は当日現地に近づいてから予約したかったのですが、万一満室になってしまって、野宿することになるとツラいので、あらかじめ予約しておきました。

ちなみに三角駅から徒歩約30分、バスなら5~6分くらいのところに世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」のひとつである三角西港があります。私はちょっと見に行っただけで、さっさと熊本に戻ってしまいましたけれどね。

私的・映画テン年代ベストテン

映画テン年代ベストテン」なんて企画をやっていたというのを今朝知ったので、慌てて書きました。レビューとかどこかにメモを残しておかないものは、そもそも見たことを忘れてしまうという話があり、2010年代縛りという条件なのに、なんとなく後半に偏っているのはしょうがない……。

  1. カメラを止めるな!(2017年、上田慎一郎監督)
  2. 映画 聲の形(2016年、山田尚子監督)
  3. 君の名は。(2016年、新海誠監督)
  4. この世界の片隅に(2016年、片渕須直監督)
  5. 君の膵臓をたべたい(2018年、牛嶋新一郎監督、アニメ版)
  6. ガールズ&パンツァー 劇場版(2015年、水島努監督)
  7. 劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年、石原立也監督)
  8. ちはやふる -結び-(2018年、小泉徳宏監督)
  9. 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年、増井壮一監督)
  10. トイ・ストーリー3(2010年、リー・アンクリッチ監督)
  1. カメラを止めるな!(2017年、上田慎一郎監督)

    正直、“映画の舞台裏”のような作品を映画ランキングのトップに挙げるというのは微妙な気持ちもあるんだけれど、間違いなく衝撃的だった作品。テレビでも放送されたし、Amazon Prime Video で配信もされているので、もう“ネタバレ禁止”する必要はないかと思うけれど、ユニークな構成(と前半の手振れ具合)から「クローバーフィールド」を思い出しつつも、家族愛などを交えたストーリーが秀逸。さらに、名も知れぬ役者たちも人気俳優に劣らぬすばらしい演技だった。テレビで紹介されたようすをみると、これも監督の演技指導があればこそということらしい。上田監督は役者モノの作品が続いているけれど、もっとストレートな作品を見てみたい。

  2. 映画 聲の形(2016年、山田尚子監督)

    2016年は3つの期待作があり、そのすべてが良作だったという稀有な年だった(そして、このランキングでは2位~4位)。山田尚子監督作品では、「たまこラブストーリー(2014年)」も好きだけれど、やはり本作が秀逸。本作の内容については「みんなのシネマレビュー」への投稿から引用。
    9点(=今年一番の作品)と評してよいかわからないし、賛否はありうると思うし、好き嫌いもあるだろう。デートムービーになるとはいいがたい。しかし、私にとっては制作発表からの期待に十分応えてくれた、すばらしい作品。聴覚障害とイジメという難しいテーマを扱いつつも、“かわいそう”という感情とは違う意味で心が揺さぶられる。
    本作は障害やイジメで悩んでいる人たちの気持ちが分かるというものではないし、それを意図した作品ではないだろう。その意味ではそれらを素材としてだけ使っていることに不満を感じる人もいると思う。もちろん配慮に欠けているわけではない。協力として日本ろうあ連盟の名前もある(これは原作でも同じ)。
    また、原作の緻密さを思えば将也と硝子の関係に絞り込まれているし、他の人物も改変や省略されている部分はあるから、物足りないとか不満を感じる人がいるのもわかる。しかし、アニメで二時間超という尺、かつ美しく映像化された本作は恵まれた作品だと思う。初見では原作(2巻以降)を読まないでいたが、映画として完結していた。また、原作に比べてエグい描写が弱まっている面もあるが、もし原作通りに1クールのテレビアニメとして制作しようとしたら、地上波では放送できなくなるんじゃないだろうか。劇場での上映に比べて、地上波というのは制約を受けやすいものだ。
    【ネタバレ注意】小学生時代に聴覚障害が理由でイジメを受けていた硝子がイジメていた将也と再開し、やがて恋心を抱くまでになる。「イジメてたやつを許すのはともかく好きになるとか設定がおかしい」という批判も見たが、もともと硝子は将也を嫌がってはいなかったわけで、その批判は当たらないと思う。丁寧に書き込まれた街並み、硝子が告白に失敗して足をバタバタさせているシーンなど細部にまで神経の行き届いた表現、難しかったであろう早見沙織さんの演技、すばらしい面を挙げればキリがないほどだ。多くの人に鑑賞してほしいと思う。

  3. 君の名は。(2016年、新海誠監督)

    言うまでもないアニメの金字塔。ストーリー展開については、新海監督らしさを抑えて制作側と相談しながら進めた結果の大成功というのも興味深いところ。新海誠監督の「天気の子(2019年)」も悪くはないけれど、やはりこちら。

  4. この世界の片隅に(2016年、片渕須直監督)

    世間でクラウドファンディングが流行り始めた頃に、実はなんとなく参加した作品。その当時は片渕須直監督の「BLACK LAGOON」(テレビアニメ)がよかったという程度の知識で、前作「マイマイ新子と千年の魔法」はそんなに好きではなかった(タレント声優が微妙だった)。せっかく参加したので応援はしていたし、間違いなく良作なんだけれど、世間で大ウケした“のん”の起用は個人的には疑問。2~4位に挙げた2016年の良作アニメ映画で山田監督や新海監督が新作に取り組んでいるのに、片渕監督が本作の長編版に取り組み続けているというのも、応援しないわけではないんだけれど「なんだかなあ」(CV安野希世乃)という感じ。

  5. 君の膵臓をたべたい(アニメ版、2018年、牛嶋新一郎監督)

    小説の名前だけは聞いたことがあるという程度で、スプラッターな印象しかなく、興味はなかった。そんなときに電子書籍でコミック版の序盤だけが無料公開されていたのを読んでみて「スプラッターじゃない」ことが判明。実はいい話なんじゃないかと急に期待感がわいてきた。結果としては素晴らしい作品で、この年のアニメ映画のトップ。
    本作は興行的にはあまり成功しなかったらしいが、2017年の実写版は大ヒットしたそうだ。個人的には評価していない。アニメ版の封切前に実写版をテレビ放送したのがよくなかったのではないか、と思えるくらいだ。老眼で文字を読むのがツラくなった昨今、本作はコミカライズだけでなく原作小説までちゃんと読んだのだが、アニメ版の方が原作にずっと忠実。なお、聖地めぐりをしていたときに、アニメ版の監督と声優さんに偶然出会えたのもよき思い出。

  6. ガールズ&パンツァー 劇場版(2015年、水島努監督)

    「男の子って、こういうのが好きなんでしょ」とはいえ、“萌え”と“戦車”という接点のなさそうなものを組み合わせて成功したテレビアニメが元。映画冒頭で軽くダイジェストが紹介されるとはいえ、テレビシリーズを見ていない人には理解不能な作品だろうから、ランキングとしては微妙な気もするけれど、私的なランキングに挙げないわけにはいかない。昨今、テレビアニメがヒットすると、その流れで劇場版を作るということが流行っているけれど、早い時期にその形で大成功した作品でもある。
    軽くネタバレすると、前半は戦車戦と日常話、後半は丸ごと戦車戦という構成で、テレビシリーズを受け継ぐ続編としては申し分のないストーリーと、制作に手間暇かけたであろう映像で見事に昇華した。
    ちょうどシネマシティの爆音上映で「マッドマックス 怒りのデスロード」が話題になった後の作品でもあり、個人的には「マッドマックスはガルパンの前座」。シネマシティの歴代興行動員数トップであり、「君の名は。」すら及ばなかったらしい(なお、2位は「ボヘミアン・ラプソディ」)。
    なお、水島監督は最終章として続編6部作(劇場上映のあるOVA)に取り組んでいるけど、それぞれに1年以上かかっていて気持ちがダレてきてしまっているのが残念。「アバター」の続編よりはマシかもしれないが。

  7. 劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年、石原立也監督)

    ものすごく好きなテレビシリーズが元。テレビシリーズの1期、2期について、それぞれの総集編映画があり、スピンオフ映画の「リズと青い鳥」と、完全新作として本作が公開された。実は「リズと青い鳥」はあまり好みではないけれど、本作は素晴らしかった。今年のベスト作でもある。

  8. ちはやふる -結び-(2018年、小泉徳宏監督)

    2016年の2部作「ちはやふる -上の句-/-下の句-」のヒットを受けた作品で、どれを選ぶか迷うけれど、ここは完結編としての本作を挙げておく。マンガやアニメの実写化は、ガッカリさせられることが多い中、長い原作のエッセンスを活かしつつ、うまく映画の長さにまとめ上げた良作。脚本も手掛けた小泉監督の手腕なのだと思う。アニメも良作で、実写映画の成功があったためか6年ぶりに3期も放送されることになり、幸せな作品だと思う。

  9. 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年、増井壮一監督)

    これもテレビアニメが元だが、テレビアニメがヒットしたから制作することになったのではなく、元から予定されていた。いずれにせよ、テレビアニメを見ていないと(あるいは原作を読んでいないと)背景が分からないだろうというのは、これも同じ。
    テレビアニメから派生した作品には、他にも「涼宮ハルヒの消失」(涼宮ハルヒの憂鬱)、「たまこラブストーリー」(たまこまーけっと)、「映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」、「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」などの良作があるので、どれを選ぶか悩ましいのだけれど、京アニ作品はすでに2つ選んでいるのと、記憶が新鮮なこともあるので、本作を選出。

  10. トイ・ストーリー3(2010年、リー・アンクリッチ監督)

    なんか、ひとつも洋画が入ってなかった。“過去最高の3作目”という評価が的確。

福井・高岡、「君の膵臓をたべたい」聖地めぐり

やるべき仕事はあるのだけれど、まとめて書いておかないと気持ちが落ち着かない:-) 要するに「君の膵臓をたべたい」の聖地めぐりをしていたら、牛嶋監督とLynnさんに遭遇した、という話;-)
※以下、「君の膵臓をたべたい」のネタバレが含まれます(原作、アニメ映画、実写映画、コミック)。

■「君の膵臓をたべたい」について

もともと、そういうタイトルの小説が話題になっていたのは知っていた程度で、スプラッターな印象しかなく、興味はなかった。おそらくアニメ映画のキャンペーンでKindleでコミック版の序盤が無料公開されていたので読んでみた。「全然スプラッターじゃなかった」w こういうのを“空から女の子が降ってくる”系というらしい。たしかに、“冴えない(ことになっている)男のもとに突然可愛い女の子がやってきて人生が変わる”みたいな話はよくあるが、けっこう好みのストーリーなんじゃないかと興味がわいた。

たしかに“空から女の子が降ってくる”感じの展開はファンタジーだし、終盤の演出は“やりすぎ”という声もわかる。でも、これはいいアニメだ。その後、テレビで放送された実写版を視聴し、コミカライズ版を読み、さらに原作も読んだ(老眼の私には文字を読むのは厳しいんだけどね)。どれも、原作からは改変されているのだけど、アニメが一番原作に忠実なのではないか。「最初にアニメ版を見た」ことを割り引いても、それこそloundrawさんのイラストも含めて、原作に近いと思う。とくに実写映画は、最後のエピソードが大人になってからという大きな改変がなされていて、せっかくの桜良の働きかけが青春時代に役に立っていないという“ナニソレ”的な印象しかなかった。実写版の興収は35億を超えたそうだが、みんな、そんなに浜辺美波が見たいのか(見たいのかもしれん^_^;)。アニメ版がそこまで話題にならなかったのは、これをテレビで放送してしまったからじゃないかという気がしてならない。

かくして、「キミスイ」は私にとっての2018年のベストアニメ映画となった。ちなみに、映画全体では「カメラを止めるな!」がベストね:-)

■聖地・高岡

原作では具体的な名称は出てこないけれどアニメは高岡が舞台になっている。ただし、高岡に「スイーツパラダイス」はなく、原作の表紙や桜並木は福井の足羽川沿いである(←最近知った)。聖地めぐりするなら花火大会のある夏かと思っていたが、昨年の年末まで高岡でキャンペーンをやっているという。なお、「舞台めぐり」というアプリで知っていたのだが高岡は「true tears」という作品の舞台でもあり、こちらも事前に視聴して気に入っていた。キミスイ向けのアプリが使えるのが12月30日までというので、なんとか都合をつけて12月に高岡めぐりをした。

blu-ray/DVDリリースイベント

次は花火の頃に行けたらいいかな、くらいに思っていたが、富山で牛嶋監督と主演のLynnさんが登壇する上映イベントが4月13日催されると告知されたのが3月28日の夜。その時期は大阪出張の真っただ中だが、土曜日の午後なので、行こうと思えば行ける! この頃なら足羽川の桜もまだ残っているはず。ついでに、「氷菓」の舞台である高山では4月14~15日に高山祭が催されるので日曜日にそちらをまわってくるという手もある。

無料のイベントで抽選だが、地方だから倍率は高くならないかもしれない。ヨシ、と思って色々計画を立てつつ申し込んだ。そして、運命の1週間後、なんの通知も来なかった(通知があるのは当選者だけ)。

ここは諦めるところかもしれないが、この時期を逃したら足羽川で桜を眺められるのは来年になる。そう思うと、せっかく立てた計画を見送ってしまうのも惜しい気がした。イベントには参加できないけど、大阪からなら福井も経由しやすいし、せっかくサクラ(桜良)の時期じゃないかと思い直して、聖地めぐりすることにした。

■福井・足羽川

前振りが長くなった。(←前振りだったのか^_^;)
福井から高岡をまわっているようすは逐一ツイートしていたが、色々補足する。

出張先の大阪から福井に向かった金曜日。足羽川をまわるのは翌日のつもりだったから、この日は最悪終電でもいいだろうというくらいの気持ちで、駅で晩御飯を食べたりして、ゆっくりしていた。これが失敗だった。電車の中で調べていたら夜9時半まで足羽川沿いをライトアップしているらしかった。乗ってる特急が福井駅に到着するのは9時17分。現地までの時間を考えると間に合いそうになかった。(そして数分遅れて到着した) あと1~2分くらいで一本前の特急には乗れたのですごく悔しかった。

もっとも翌朝はいい天気で、桜並木は綺麗だった。桜が満開だったのは前週で、イベントでは「キミスイ」のクリアファイルを配っていたらしいけれど、そのあたりの時期が合わないのはどうしようもない。桜並木を一通り歩いたら、福井から高岡に、とっとと移動。天気予報では日曜日の天気が悪そうだったので、聖地めぐりに向いているのは、この日だけなのだ。(なお、天気予報が微妙だったので高山祭はギリギリで見送った)

原作の表紙

足羽川の桜並木

よく登場する場面

■高岡

高岡では、まず万葉線で「キミスイ」記念乗車券を買い、少し先で降りて高岡古城公園を通りつつ、JRで雨晴海岸に向かおうと思っていた。ところが、記念乗車券は米島口という割と先の駅で渡すことになるという。(米島口に万葉線のオフィスがある) 前回はいきなりレトロ電車に乗って、その場で買うことができたのだが、他の車両には常備していないようだった。しかたがないので、そのまま米島口まで行き、記念乗車券を受け取り、そこで降りて「キミスイ」に登場する能町駅に行くことにした。(これも微妙な選択だった)

能町駅

この時、能町から雨晴方面への列車がすぐに来るようなら、そのまま乗りたいところだったが、ほぼ1時間に1本くらいしかないところにちょうど出たようだった。そこでふたたび万葉線に戻って越ノ潟に向かうことにした。万葉線は15分ごとに運行しているけれど、もう一本待てばレトロ電車であることが分かっていて、そのレトロ電車では「ぼく」がアナウンスしているのだけど(高岡駅→越ノ潟方面)、あえて一本早い電車にした。そうでないと終点の越ノ潟で、すぐに折り返さないといけなくなるからだ。越ノ潟→高岡駅方面のアナウンスは桜良(Lynnさん)で、年末に来たときはわずかしか聞けなかったので、最初から全部聞こうと思ったのだ。

越ノ潟でのわずかな待ち時間で新湊大橋に行ってみたが、立山連峰が素晴らしい雄姿を見せていた。この時期に、これほど綺麗に見えることは珍しいらしい。とはいえ15分後にはレトロ電車がやってくるので、即座に戻る。レトロ電車に乗り込むと、新湊大橋について桜良がアナウンスしていた。ちなみに越ノ潟までの車内アナウンスは「ガッテン!」の立川志の輔で、やたらと色々喋っていたのだが、桜良のアナウンスは越ノ潟を出るとホントに駅名をアナウンスするくらいで、あまり町の案内などはしてくれない……。

新湊大橋から見た立山連峰

レトロ電車

レトロ電車の車内

■牛嶋監督とLynnさんに遭遇

……そうツイートしようと思っていたとき、たしか新能町で、ニコニコしながらレトロ電車の写真を撮っている男の人が見えました。「鉄ちゃんかな?」と思うその人や何人かの人に続いて、すごく綺麗な女の人が乗り込んできた……紛うことなきLynnさん!! ということは、この人が牛嶋監督で、イベント前に聖地めぐりしてるんだ!!と気づきました。(監督の顔くらい、パンフレットとか特典映像で覚えておけよと思うかもしれませんが、全然気づきませんでした^_^;;;)

当然、写真はダメだけれど、普通に乗車しているので目が離せない。ジロジロ睨んでる怪しいオッサンに見えたかもしれないが、きっと見られることには慣れているでしょう:-) 電車の音が大きいけれど、それなりに会話が聞こえるくらいの距離。桜良のアナウンスに最初に気付いたのは牛嶋監督「あ、これって!」とスピーカーを指さし、Lynnさん「あ、これ、私かも」「なんだか馴染んでる」 いや、ほんと馴染んでて、普通のアナウンスみたいなんですよ。往路の「ぼく」の方が、男性の声なのでまだ“特別感”があるといいますか。

案内している万葉線の人に発音(イントネーション)が大丈夫だったか尋ねて「ほぼ大丈夫でしたよ」「“ほぼ”ってことは、どこが違ってました?」「六渡寺(ろくどうじ)がちょっと」「収録の時は終わってから富山の方がいらっしゃったんですよね」という会話もありました。

Lynnさんは、ときどき車内に掲示されているキミスイの場面を背景にスマホで写真を撮ったりしていた。すぐそばで。富山のイベントに参加する人たちも、ついでにこちらを巡っていれば会えたかもしれないのに:-)、その場にいたキミスイファンは私だけみたいでした。終点・高岡駅に到着する前に、牛嶋監督にお声をかけて作品がとてもよかったことをお伝えしました。でも、早朝に足羽川の桜並木を通ったこと、鑑賞用と布教用のBDを買ったことなどは話し損ねました。こういうときに、どのあたりで受ける印象が「熱心なファン」か「ストーカー」で分かれるかは悩みます。とはいえ、記念乗車券にサインをもらえないかと聞いてみればよかった、と後から思いました^_^;

20分ほどして高岡駅に到着。停車中に写真撮影などされていましたが、一行はそこで引き上げていくので(さすがについていくわけにもいかないので)、今度は「ぼく」のアナウンスを聞くため、と言い訳して私はふたたびレトロ電車に乗り込みました。
です・ます調はここまで。(←おい)

レトロ電車とキミスイ記念乗車券

高岡古城公園から雨晴海岸

2駅で下りて、高松大仏を通り、「true tears」の聖地である高岡古城公園や「たこ焼きHachi Hachi」などを通り、(JRは時間が合わないので)バスで雨晴海岸へ。前回は、雨晴駅から西側に歩いてしまったんだけど、バス停が少し東側にあり、そこには道の駅もあった。氷見まで歩いたのも懐かしい(というほどでもない4カ月前)けれど、それは見送り。

高岡古城公園

雨晴海岸

JRで高岡に戻って、ふたたびレトロ電車に乗車。今度は、川の駅 新湊まで。ちょっととんぼ返りだったけど、最後にレトロ電車で吉久という古い町並みの場所で下車。この日は、ここまで。

牛嶋監督とLynnさんをお見かけした20分が何より至福の一日だった。朝、米島口まで行かなくても記念乗車券が買えたなら、そのまま雨晴海岸で牛島監督やLynnさんをお見かけすることはできたかもしれないが、一緒に戻っていくわけにもいかないだろうし(さすがにストーカーっぽい)、“予定がずれて”レトロ電車で遭遇できたことは幸運以外の何ものでもない。

■おまけ

翌日は大雨にはならなかったけれど、報道によれば高山祭の1日目は規模が縮小され、夜の催しは中止になったようだ。まあ、どうせ夜は大阪に戻らねばならず見る予定もなかったけれど。

幸運の余韻にひたりつつ帰り道に金沢・兼六園に立ち寄ったけれど、富山の新聞にキミスイイベントのことが掲載されていると知り、ふたたび富山側の石動駅まで戻ってコンビニで新聞を購入。でも、ひとつは金沢の新聞だった^_^;

高岡に行くまでは、日曜日の天気もよくなさそうだし「ここでイベントに当たらないなんて……」とふてくされつつ天気次第ではネットカフェでマンガ読んで時間潰そうかなと思っていたくらいだけれど、今回の幸運ですべてが吹っ飛んだ。当分の運を使い果たしたんじゃなければいいけれどね:-)

『結城友奈は勇者である』スペシャルイベント『讃州中学文化祭in観音寺市2』レポート

ひとことでまとめるなら「楽しかったよ!!」
いつもならツイートを連投するところですが、今回はブログにまとめておきます。(あとで追記するかも)

■概要

開催内容は公式サイトに案内されているとおりで、出演は(2期)勇者部6人を演じた全員、照井春佳さん、三森すずこさん、内山夕実さん、黒沢ともよさん、長妻樹里さん、花澤香菜さん。いつ企画したのか分かりませんが、正直、声優さんたちのスケジュール調整だけで大変だった気がします

イベントは1部と2部の2回で、各1時間。両方応募して当たったのは2部。会場の「ハイスタッフホール」は最大1200人収容とのことで、たぶん各回1000人くらいの参加。無料とはいえ、地方のアニメイベントとしてはけっこう大きな会場だと思いますが、それでも外れるくらいの応募があったということで、やはり人気アニメは違いますね:-)

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イベント会場前

■構成

イベントは3つのパートで構成されていました。(私が参加した2部の場合)

・「結城優奈は勇者である」×「観音寺市グッズ」のCMがあったら

物販コーナーでも販売されている「ゆゆゆ」グッズを題材に、くじ引きで与えられた設定にしたがって皆さんが宣伝するというもの。その中にガラスのマグカップがあり、箱を開けて紹介しようとした花澤香菜さんが乃木園子マグカップの底に「花澤香菜さんへ」というメッセージが書かれていたのを見つけて大喜び:-) (実は、次のコーナーで“合格”したらもらえるものだったものだけど)全員が自分のキャラのマグカップを開けて底のメッセージを確認する展開に。そこで黒沢ともよさんが「私、花澤香菜さんへ、のマグカップがいい」(会場笑)
その他、猫の設定でポーチを宣伝した他、サイレントという設定で「声優なのに」という声があがったり、ミュージカルという設定でみんなが歌いだしたりしてました。

・バーテックス同時襲撃

“バーテックスの襲撃”といっても、内容はドライアイスが何かとか、子守熊の読み方とか、ごく普通のクイズに答えるコーナー。1期のときは高3だったという黒沢ともよさん、「一昨日、最後のレポートを出した」という現役大学生だけあって、一番冴えてた気がします:-)
結果的に、(全員で)全問正解で“合格”し、さきほどのCMコーナーで使った「ゆゆゆ」グッズがもらえることになったという次第。

・特別朗読劇「勇者がいる街」

タカヒロさん書下ろしの朗読劇。観音寺の名所めぐりを宣伝するための映像を作るという内容。こんな感じの観光用のコラボポスターが7種類作られていて、それをスクリーンに映し出しながらの脚本で、うまい演出。黒沢ともよさん「私の役の中では断トツに可愛いキャラ。こういう可愛い役はないので」「タカヒロさんにラジオ聞かせたくない」が個人的ヒット:-)

■感想

遠方から交通費をかけて参加することを思うと、有料でも無料でもあまり関係はないし、一般的な有料のアニメイベントに比べれば時間が短い、飾り付けがない、歌パートがないという感じですが、十分楽しい内容でした。逆に、そういう面を除けば普通のイベントと変わりないわけで、けっこう費用がかかったはず。物販で地域振興という面はありそうなので、物販コーナーでは財布の紐を緩めるようにしました:-)

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物販コーナーにて

で、たぶん、それだけじゃ不十分なので、観光ポスターセットが「ふるさと納税」の返礼品にあったので、その他のものと一緒に申し込みました……って履歴を確認したら、去年も申し込んでるじゃねーか。どこに届いてるんだ?^_^; 部屋を片付けないと……(定期)

舞台めぐり・「めぐりポイント」ランキングなど

日記の上限

まず、以前からある「日記」ですが、チェックインの数が200を超えると正しく作成できないようです。彩璃さんによれば、その点はすでに報告済みで、拡張の予定はないとのことですが、200までが日記として登録され、残りのスポットが残るはず(by 彩璃さん)なのが、手元のスマートフォンXperia XZ1)では、日記を作ろうとしても作成されないまま、メイン画面に戻ってしまいました。
Webのユーザーページ右側にある日付欄と同じで上限を増やしてほしいと思いますが、そうでないなら「一つの日記に登録できるチェックインは200件までです」と表示したり、警告を出したり、日記画面を表示したときのデフォルトのチェック数を200件までにするなどの改良はできると思います。

スポットの表示切替

現在、スポットの表示(青ボタン)は「すべて」「未チェックイン」「消去」の切替処理になっていますが、これに「当日の未チェックイン」を増やしてほしいです。めぐりポイントを獲得するために便利だから……というのは「舞台めぐり」のあるべき姿ではないと思いますが、それとは関係なく当日にチェックインしたかどうかを確認できる仕組みが欲しいところです。舞台を再訪した際に、あらためて全部をまわるのに便利だと思います。

めぐりポイントのランキング

※2018/10/30追記。下記の件、今、アクセスしてみたら改善されていました(14:23現在)。

Androidアプリでは、しばしば正しく表示されず、集計中のようなエラー表示になってしまいます。iOSアプリ(非サポートのようですがiPad上でiPhoneアプリをインストールした状態)では非同期で処理されているためか問題ありません。
めぐりポイントの説明を表示できなくなってしまいましたが(アプリのトップ画面にあったバナーがなくなった?)、たしかランキングの更新は1時間ごととなっていました。しかし、おそらくランキングを表示するたびにランキング中のすべてのユーザーの最新情報を取得しているのではないでしょうか。その処理に時間がかかっているのをアプリ側で待ちきれず時間切れエラーになっているようにみえます。
表示のたびに表示を取得するのではなく、ランキング更新時にまとめて取得したものを使えばそこまで時間がかかることはないと思います。利用者自身の数値とズレが生じるのが気になるなら、取得したデータに(利用者自身が含まれるなら)その利用者のデータを上書きするだけです。どうせランキングの表示とは1時間のズレがあるわけですし、他の人と同期しているかどうかを気にする人はいないと思います。

マイAR

とても細かいことですが、「甘々と稲妻」で“つむぎ”キャラが出るスポットをチェックインしたら、マイAR内で同じ図柄が使われた日付が更新されたようで、ランキング上位になっていました。同じIDで管理されているためだと思いますが、マイARの使用期限はとっくに切れているものなので動作としては不適切だと思います。

【軽いネタバレあり】「若おかみは小学生!」のよいところ

若おかみは小学生!」はいい映画です。個人的に気になる点はこちら(←ネタバレあり)に書きましたが、いいところはいっぱいあります。ネタバレに入らない部分で言うと、とにかく画が綺麗です。もともと映画館で見たポスターがコレです。

https://www.waka-okami.jp/movie/image/news/poster.jpg

どう見ても子供向けですよね。私はアニメ好きではありますが、なんでもかんでも見るわけじゃない、と思ってパスしてました^_^; 実際、子供向けに作った作品なのだと思いますが、大人が鑑賞してもいい映画です。「ウゴウゴ・ルーガ」プロデューサーだった桜井郁子さんがおっしゃっていました。「大人が面白いと思わないものを、子供は面白がってくれない」 もっとも大人一人で見に行ったら、まわりが子連ればかりでちょっと肩身が狭かったです^_^; とりあえず、事前情報を知らずに見たい人は、とっとと見に行きましょう。


というわけで、以下、軽いネタバレがあります。そもそも、これから見てほしい映画の理由を語るのに、いっさいネタバレしない、というのはけっこう難しいことです。本作について「ネタバレなし」と書いてある論評でも「悪人がいない」というネタバレをかましてきたりします。それだけで登場人物が怪しいと思っても、ああ、そういうわけじゃないんだろうな、って思っちゃうじゃないですか。まあ、その程度の話は書きます。

小林星蘭さんがいい
これ、ネタバレ関係ないですね。主人公の声を大人の声優があてるのか、子役がやるのかで、さんざん揉めたというか、検討に時間をかけたそうです。全員のキャスティングで1年かかったとか。アニメ版と劇場版は平行して作っていたそうですが、脇役で声優が違うことがあるのは、それぞれの監督の好みだそうです(テレビでダメだったから劇場版で変えた、わけではない)。

・悪人がいない
先に書いた通り、全編を通じて“悪人”がいません。だから、何か感じるところがあっても、「裏で何を考えているのかわからないぞ」と不安になる必要がありません。一応“イタズラする輩”はいますが、その程度です。(おそらく)そのせいでやっかいな人たちがやってきたりはするのですが、そこはストーリー上の都合ということで気にすることはありません。“悪人がいないのでほのぼのと進む”わけではないところが本作のミソでもあります。

・主人公が努力家
具体的な作品名を挙げるのはやめておきますが、ポストジブリとはやし立てられた作品で、主人公がドジっ子というか怠け者だったものがありました。なんだそれ、と心底ガッカリしたものです。まあ、一応“ジブリ”というカテゴリで言えば「ホーホケキョ となりの山田くん」の主人公は怠け者の部類に入るのかもしれませんが、宮崎駿作品にそんなのないですよね。みんな一生懸命生きているし、それがドラマになっていい作品を生み出しています。個人的には、今世紀に入ってからの宮崎作品は微妙ではあるんですが。

本作の主人公(おっこ)は、普通の家庭できちんとしつけられて育ってきたんだろう、という印象があります。テレビシリーズも途中まで見ましたが、そちらでは少しヘマ(というか失敗)はするものの、やはり努力家ではあります。悪人がいないと書いた通り、まわりの人たちも同じで、そこがとても気持ちよく、本作の良さの基礎となっています。

・すぐれたライバル
主人公の“いい人ぶり”を際立たせるために、ライバルに悪意を設定してしまう作品は数多くあります。それはそれで面白い作品もあるのですが、本作のライバルは主人公以上に努力家であり、賢い女の子です。ともすると、そこが強調されすぎて、そこまでやらせてるまわりの大人たちは大丈夫なの?と思ってしまう部分もあるのですが、フィクション、フィクション:-)

・ストーリーに無駄がない
別に書いた“気になる点”を含め、ストーリーは全体を通じてよく練って作られたものだろうということがわかります。もちろん原作がよい作品ということもあるでしょうし、劇場版の脚本を担当した吉田玲子さんだけの功績というわけでもないと思いますが、94分という時間の中に盛り込まれた厳選されたエピソードは、登場人物たちの背景や役割を明確にし、ダイジェストという感じがなく自然に引き込まれていきます。おっこだけでなく、おばあちゃんやエツ子さん(中居)、康さん(料理人)、真月など、あらゆる登場人物に感情移入できる作品です。

そのうちテレビ曲で放送権の争奪戦があり、お正月映画として放送されるかもしれませんが……と、wikipedia を見たら製作委員会にテレビ東京が入っていましたが^_^;……最初に書いた通り、この綺麗な画は劇場で見ておく方がいいと思いますよ。